AT&Tのタイムワーナー買収は歴史的にかなり不安?

EU競争法当局もAT&Tのタイムワーナー買収計画を承認!
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EU競争法当局は15日に、AT&Tによるタイムワーナーの約854億ドルの買収計画を「EU競争法上の懸念を引き起こす恐れがない」として承認したことを明らかにしました。

AT&Tでは残る米司法省の承認が得られれば今年末までに買収を完了したい考えです。


AT&Tの歴史的成り立ちは

現在のAT&Tは、1877年にグラハム・ベルが設立したAT&Tとは別の会社です。

米国最大最強の独占企業だった旧AT&Tは巨大になり過ぎて独占禁止法に抵触し、地域電話会社7社を分離しました。
「地域電話会社は事業の中で成長性がない」と判断したのですが、これがまさに"世紀の判断ミス"でした。


この分離後、旧AT&Tは衰退の一途をたどりました。

一方、分離された地域電話会社の中で、東海岸のベルアトランティック(現ベライゾン・コミュニケーションズ)とテキサス州のサウスウエスタンベル(のちのSBCコミュニケーションズ)が競争を勝ち残り他の地域電話会社を合併していきます。

そしてついにSBCコミュニケーションズが衰退した旧AT&Tをわずか160億ドルで買収し社名を引き継いだのが現在のAT&Tです。

まさに"歴史的判断ミス"により滅んだのが旧AT&Tであり、それによって誕生したのが現AT&Tなのです。


現AT&Tとタイムワーナーも

現AT&Tは2014年に衛星放送のディレクTVを485億ドル(5兆円)で買収しています。
この買収に関しては評価が分かれますが、企業価値に対して買収額が高過ぎたという声が多いです。


一方のタイムワーナーは2000年にインターネット大手AOLとの統合に踏み切り、株式総額3500億ドルの"世紀の合併"と呼ばれました。
しかし、2002年決算で米産業史上最大といわれる1000億ドルの最終赤字を計上し、2009年の再分離という結末となり"今世紀最悪の合併"となりました。


そのAOLは、たったの44億ドルで現在AT&Tのライバルであるベライゾン・コミュニケーションズに買収されています。

さて今回の買収は?

今回の買収も、AT&Tのケーブルテレビとタイムワーナーのテレビ・映画が合併してもネットテレビの勢いは止められないとの評価もあります。

成否はいかに?

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(2017/03/21)ダウ平均:20905.86、S&P500種:2373.47、日経平均:19521.59、ドル円:112.551

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