IBMの壮大な実験には付き合えない

バリュー投資家に人気のIBMには投資する気になれない

※今回の記事は全くの個人的な主観ですので、ご了承願います。
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リュー投資家にとって情報技術(IT)セクターの銘柄選びは悩み所だと思います。

そもそも情報技術セクターは、どちらかといえばバリュー株よりもグロース株向きが多いセクターです。

ですので、情報技術セクターのバリュー株投資家向きの銘柄がかなり限られます。

IBM(IBM)・マイクロソフト(MSFT)・シスコシステムズ(CSCO)・アップル(AAPL)・インテル(INTC)・・・


そんな中、配当利回り・自社株買い・バフェット銘柄で最もバリュー株投資家に人気の銘柄の一つは、IBMだと思います。

IBMといえば、「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏が、買い増しを示唆して話題を呼んでいる銘柄です。

このことだけで、買いたくなる気持ちになってきます。

しかし、バークシャーのような大株主となると、IT企業でトップクラスの収益の3.3%を配当として還元してくれるというだけで、確実にもうかります。

IBMの1株当たり5ドル60セントの安定した年間配当から計算すると、バークシャーは4億4500万ドルもの配当を得ることになります。

バークシャーにとっては、IBMがキャッシュフローの80%以上を配当の支払いと自社株買いに充てているという事実だけで十分投資に値します。


バフェット氏にとってはIBMの株価がある程度下落しても、配当と自社株買いで利益を吐き出させるだけ吐き出させて、5~10年後に売っちゃえばいいんじゃないと考えているように自分には思えます。

かつてのバフェット氏は、誰も見向きもしない銘柄を見出し長期保有で莫大なリターンを獲得しました。

しかし、バークシャーも大きくなり過ぎました。確実に儲かる投資先から利益を得るだけ得て、賞味期限が切れそうならバッサリと売却するのも当然です。

名門企業IBMの将来が心配です!
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個人的には、IBMが近年株価が全くさえなく下落するなかで、構造的な変革が全く進んでいないとしか思えません。

IT業界が急激なイノベーションで大変革を迫られる中で、将来の収益の柱をはっきり提示できていないので、株価が低迷するのも当然に思えます。

しかも、現在IT企業の儲け所であるクラウド事業では33%増にとどまり競争相手との差別化に苦しんでいて、ビッグデータ分析でも今のところ全く伸びていません。

本格的な商用人工知能として投入している「ワトソン」もたったの2.1%増、正直いって投資家にはほとんどアピール出来ていない状況だと思います。

今後、クラウドサービスやモバイル関連事業に40億ドル(約4800億円)を投入する方針を明らかにしていますが、その程度の投資では当面株価の低迷は続くとしか思えません。


① イノベーションへの絶え間ない投資・・・IT業界でこれを怠ればあっという間にライバル企業に置いて行かれる。

② 待ったなしの構造改革・・・20期連続減益の最大の原因は、古くなった過去のビジネスモデルが足を引っ張っていること。

③ 手厚い株主への還元・・・投資家(特にバークシャー社)を繋ぎ止めておくには不可欠。

④ 潤沢なキャッシュの維持・・・業績不振のIBMが信任を得ているのは潤沢なキャッシュがあるから。


①~④のいづれがこけても命取りになりかねない状況で、両立困難な4つの課題を絶妙のバランスで乗り越えていくことが可能なのかという、IT業界では類を見ない壮大な実験に取り組むIBM、自分には付き合う勇気はありません。

まさに綱渡りの企業運営です。

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(2017/04/20)ダウ平均:20430.40、S&P500種:2348.74、日経平均:18432.20、ドル円:109.055
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